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今日は21の日らしいので、随分前に書いて放置していたシニアネタ晒します。
他のも書いたのですが、21になりませんでした(*´∀`*)
だってエーマルどころか、ナチュラルにジョズマルった…。
あああああ!ジョズとマルコについて、誰かとしゃべりたい!!!!!
ジョズについて、ジョズについて、ジョズのカッコよさについて(#゚д゚)クワッ!!
どなたかジョズマルチャット主催しませんか。どこかで開催していないのですか。うふふ!しないですよねー!!わかってる、わかっているけど言ってみ た
所詮、私など至上主義でマルコスキーだから、マルコを好きだって公式発表しているジョズが大好きです。
でも続きはエーマルです (・o・)ゞ
出会った頃に比べれば、肉付きがよくなった腹まわりを撫で摩ると、この上ないほど嫌な顔をされた。
恋人と呼べる関係になって数十年がすぎると、さすがに二人の間で、セックスの回数は減った。
エースもがっつくほどの欲望を持て余すことはなくなったし、射精するまでの間隔も長くなった。昔は早漏と詰られたものだが、今では遅漏と罵られることが多かった。ねちっこいと文句を言われるほど愛撫も多彩になり、普通なら喜んでもらえそうなものだが、それが逆に不評を買っている。さっさと擦ってイケよい!なんて、そんな色気のない台詞は吐かないでほしいとエースは願っている。
「触るな」
腹を撫でまわしていると、荒い息をついて横目で睨まれた。目尻に刻まれた皺に唇を寄せると、顔を背けられる。そこまで嫌がらなくてもいいだろうに、さすがにエースも傷ついた。エースの内心など気にも留めず、情事の後の気だるさで、マルコは不機嫌だった。
「……てめェ、触るなって言ってんだろい」
腹まわりを諦めて、やわやわと腕を撫でる。体毛の薄い腋の下を舐めると、マルコが眉を顰めた。
年を食ったエースは以前にも増して変態じみてきた。というのは、年上の恋人の感想である。
どこを舐めようとそれはエースの勝手だ。体臭が濃くなる部位が好きなのは若い時分と変わっていない。こちらが気を遣って風呂に入れば、匂いが薄いとよく文句を言われたものだ。
はじめてエースと寝たとき、すでにマルコは四十を過ぎていて、四十半ばに手が届く年齢だった。一般的な中年男よりは鍛えてあったし、若々しい自負はあったが、さすがに二十歳そこそこの若造と競って勝てる若さはなかった。他の男共と比べれば、確かにマルコは体臭が薄い方であったことは認める。とはいえ、所詮おっさんだ。今では爺の領域ですらある。女と比べてよい匂いとは言い難かったし、犬のように匂いを嗅ぐのは正直どうかと思っている。それもエースとのセックスを繰り返すうちに慣れてきて、足の指を舐めまわされることも、風呂に入らず口淫されることにも、気にならなくなった。もちろん、舐めまわされた後で、キスすることだけは強く拒んでいるが、それくらいは許してほしい。
マルコがキスを拒むから、その分、最初のキスは濃厚だ。
散々好きなように口の中を荒らされた後のマルコは、首から上はエースの唾液だらけになる。舐めるのは癖なのか、キスの合間も耳や首を甘噛みして、ぺろりと舐める。
そんなエースを犬みたいだと評したことがある。言われた本人は、けろりとしていた。
「犬なら犬でいいよ。だから舐めさせて」
やけに色気を出した声で囁かれた。もうすべてがどうでもよくなって、エースの好きなようにさせた記憶がある。いつだってエースの好きにさせてやっている。それなのに愛が足りないとか、もっと愛してほしいとか、起きているうちに寝言をほざくのは、やめるべきだとマルコは思っている。
「エース、いい加減にしろよい」
マルコの声は本気でうんざりしていた。ここが引き際だと判断し、エースはマルコの腹を名残惜しそうにひと撫でして、足元に溜まっていた上掛けを引っ張り上げる。気だるげに横になり、目を閉じる恋人を背中から抱きしめて、上掛けに潜り込んだ。
「寝坊してもいいんだろ?」
エースが耳元で囁くと、マルコは溜息をついた。
「お前は寝坊なんか出来る立場かよい」
「おれはまだ船長じゃねェよ」
空かさず反論すると、マルコが鼻で笑った。嫌味を言わせたら天下一品なのは、老いてもかわらず、むしろ老いてからは磨きがかかっている。
「ああ、そうだっな、船長代理」
「代理に力込めていうなよ、名誉船長」
「なんだ、名誉船長ってのは」
上掛けの中でマルコが大きく身じろいだ。首を捻って、エースを見やる。
「若いのがマルコをそう言ってるんだ、上手いこと言うよな」
「どこが上手いこと言ってんだよい」
エースの腕の中で反転すると、素早くエースの脛を蹴った。軽く蹴られたが、弁慶の泣き所は痛かった。
「おれが言ってんじゃねェのに、ひでェよ」
「お前が頼りねェからだよい」
「まあ、そういうことにしてもいいけどさ」
「……なんか言ったか?」
低く凄まれて、エースは白旗をあげた。せっかく恋人とベッドの中にいるのに、つまらないことで諍うなど時間の無駄だ。こういう変な賢しくなったところがマルコの気に触る。とはいえ、恋人と肌を合わせた後に、まどろむのはマルコも嫌いではなかった。
「マルコ、どうした?おれがあんまりいい男だから見惚れちまった?」
もちろんエースは冗談のつもりである。その証拠に口の端があがっていたが、マルコは憐れみの視線を向けただけだった。
「ちょっ!無視はねェだろ!」
マルコの肩を揺さぶるが、鬱陶しげに首を振られた。
「うるせェ、もう黙れ」
今も昔も本気の命令口調には勝てなかった。所詮、習い癖で、マルコが本気になれば、エースは従うしか術がなく、それを知っているからこそ、マルコはいつだってエースに対して暴君だ。
それでもマルコはエースの恋人である。
白ひげやルフィ対する愛情は家族への親愛だから、比べようもない。マルコはエースの愛しい人だ。
上掛けの中で、エースの指先がマルコの指先に触れる。想いを込めて指を絡めると、振り払われることはなく、しっかりと二人の指先は絡み合った。
「マルコが好きだよ」
耳元で甘く囁く。返事の代わりに絡み合う指の力が強くなった。
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